0507

 

GW明けの初出勤は憂鬱であるな。ああ、この感情の延長線上に待つ五月病という大きな淵がぽっかり口を開けて待ってるのだな、この淵を上手く飛び越えるか、深く沈みこまないうちに抜け出せるかが分かれ目である。何か良い策はないだろうかなどと考えあぐねがら一日を過ごした。残念ながらなにも浮かばなかった。悪い頭脳を憎々しく思いながら、新たな不安がよぎる。五月病を上手く乗りこなしたからと言って問題は解決しない。というのも仕事上外に出て作業することが多い。そのため、これからやってくる夏にがとてつもない脅威であることを発見する。今より強力になった日差しがレーザー光線のように我が表皮を襲う季節。その季節の到来に恐れおののく。日に焼け表皮が黒こげになってしまう。いや、その前に溶けてしまうかもしれぬ。おお、恐ろしき夏よ!対策はないのか。①日焼け止めを塗る。②こまめな水分補給。③帽子を被る。これくらいしか思いつかない。貧困な思考しかもたぬのだ。ちまちまとこれらのことを行うしかないのか。ええい、しゃらくさい。抜本的な改革はないのか。……ひきこもることに勝るものは何もないのでは???

ひきこもるのは何の解決にのならなかった。つい最近までの自分に戻るだけである。ようやくバイトとはいえ仕事を見つけたことによって社会的承認が得られるようになったではないか。それをすべて捨てる気にはならない。ちまちましていようが面倒であろうが対策をこまめにやるしかない。そして、日光に浴びることを、憂鬱になりがちで精神的な体調を崩しやすい己への救世主であるという認識に変えていくしかない。太陽の光を浴びてセロトニン生成!鬱な感情を阻害するセロトニンセロトニンを作るのだ、貧困な頭脳よ!……そう言い聞かせて仕事をするしかないのだろう。